2019年01月13日

審美健康会ブログ  反論「時代遅れな銀歯治療、先端的な「レジン治療」が日本で進まぬ理由」( 女性セブン2019年1月17・24日号 )への誤解を糾弾する


医)審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター
www.yamamotoshika.com
院長の山本達郎です


タイトルは如何にも週刊誌的で 衝撃的で 日本の歯科医師が悪しき慣習に染まっているかのように感じさせる表現 ですが 

週刊誌でネタがなくなると 歯科治療叩きをする というのが文春も含め どうも最近の流れになっているようで・・・
でも 某国レーザー問題のようにおかしなことに専門家として反論しないと 「そうか」と思われる方が出るといけないので この記事に 歯科医師としての正しい解説をしてみました。

(女性セブン記事原文)
 虫歯治療は、日本では虫歯を削って「銀歯」を入れるのが定石。だが、『やってはいけない歯科治療』(小学館新書)の著者で医療ジャーナリストの岩澤倫彦さんによれば、「銀歯」は、時代遅れの治療法だという。
「銀歯治療は、小さな虫歯でも、健康な部分まで大きく削って広げていました。また、長期間経過すると、銀歯と天然の歯の間に隙間が空いて、虫歯の再発が起きやすい。その結果、歯の寿命が短くなってしまうのです。一方、歯科治療先進国のスウェーデンでは、歯をなるべく削らない『コンポジット・レジン修復(レジン療法)』が基本です」(岩澤さん)

→「院長山本コメント」 

まず 岩澤倫彦さんがどういう方か不明です・・・ジャーナリストの方のようですが。こういう記事を書くので啓蒙より売名に近いかもしれません。

さて記事について修正をして参ります。
まず スウェーデンが歯科治療先進国という根拠はありません。
日本と違うのは高税率、過剰な福祉、高齢者(に限らず)へ(日本と違い)過度な治療を施さない(胃ろうなど)という社会風土 などの違いがあります。
虫歯治療の内容の違いよりも 虫歯になる前の予防が徹底していている、この違いは日本と少し異なります。最もスウェーデンのジャガイモと肉、濃いコーヒーでのマクドナルドより不味い食事では虫歯になりにくそうですね。

(女性セブン記事原文)
 プラスチック系素材の「レジン」は歯の色に近い乳白色のペースト。虫歯部分だけを削り、レジンを充填して接着した後、LEDなどの光を当てて硬くするのが「レジン修復」だ。
「小さな隙間にも入り込んでピッタリと接着される『レジン修復』は、歯を削る量が最小限ですみます。この治療技術は1980年代にはすでに確立されましたが、日本では“欠ける、割れやすい”といって敬遠する歯医者が、今も少なくありません。実際は、臨床試験で銀歯と同等の耐久性が証明されています」(岩澤さん)
 銀歯と違って、レジンは見た目も天然の歯とほとんど見分けがつかず、銀歯のような金属アレルギーのリスクもない。患者にとってメリットが大きい治療なのに、普及が遅れたのには理由がある。

→「院長山本コメント」

レジンには金属アレルギーありませんが 環境ホルモンの問題 化学物質アレルギーや光アレルギーの方には アレルギーもありますし遺伝子に悪影響している懸念があり 対応できません。一口に 金属アレルギーといっても 多くは保険の金パラでは起こらず!ニッケルやコバルトなどの卑金属で起きます。同じ金属でもチタンやジルコニアはメタルフリーと称されます!

レジン充填は 適用部位があり この記事筆者が記載しているような 日本では銀歯ばかり入れている!?みたいなことは嘘です。
特に 前歯の虫歯ではレジン充填するのは日本の歯科医師は100%誰でもやっていますよ。

考え方が分かれるのが奥歯の治療です。

奥歯にレジン充填する問題点とは何か?です。

反論1 咬合に対しレジン充填の耐久性がないから
→ 
奥歯の隣接部位に虫歯ができやすい のだが 奥歯の端っこに張り付けるレジン充填は 原理的には 「木に止まった蝉」 の状態なので そこに張り付いていられるかは?即ち 歯とレジンの間の接着剤の耐久度で治療のもちが決まるのだ。
ところが 現代の接着剤は、接着能力は高いが 接着剤そのものの強度がなく 接着剤自体に咬合などで歪力が かかれば接着剤自身が割れて 結果的に レジン充填は脱落する。現実に 奥歯に詰めるレジン充填物は 早期に脱落し欠けてきてしまう のが現実ではないか!
だからレジン充填という治療法は 施術した翌日であっても外れるのが当然!という認識が 患者と歯科医師で共有されている なら良い。応急的な治療法と言い直した方が適正です。

反論2 歯ぎしりで歯と歯の隙間ができる

レジン充填物は歯や銀歯よりはるかに柔らかい。歯ぎしりがある方は毎晩 硬い歯の側面を両隣の歯同士でこすりあっているのだが これによりレジン充填はすぐに削れてしまい 擦り減りによって生じる 歯の間に食べ物が挟まる隙間が生じる。するとそうした部位がまた虫歯になったり歯周病になったりする可能性がある。レジン充填するとまた口の中に疾病が生じる可能性がある。

反論3 奥歯は永続的に顎位(歯で保たれる顎の上下の高さ)を保持しなければならないが、レジンは柔らかいので削れてしまい 顎位が下がってしまう

顎位が下がる場合の問題点は2つある。
ひとつは 奥歯自体への悪影響 それはレジン充填した部位が削れ 本来の歯がもっている形体から レジン充填という治療を受けたばかりに その後の長期によるすり減りでかなりいびつな形体に変化して 奥歯が破折する危険をはらむことがある。他院でレジン充填した歯が歯根破折して抜歯になってしまうケースは少なくない。昨日もそういう症例に遭遇した。
もうひとつは 顎位が下がるので 前歯が削れてくることだ。前歯の削れ方にはさらに2パターンがある。前歯の上下噛み合わせに関する部位で擦り減り結局 前歯が折れてなくなってしまうことが少なくない。
別なパターンは 上の前歯の切端が顎位が低位になった位置で歯ぎしりした結果 ピアノの鍵盤のように横一直線にそろったような歯列に変形してしまうことだ。本来は 中央の歯が長く 2番目が少し短く 犬歯が長い のが正常であるが 奥歯のレジン充填で顎位低位を起こし 前歯がみんな同じ長さになってしまうのだ。

(女性セブン記事原文)
「レジン修復は、手間と時間がかかりますが、保険点数がとても低い。一方、銀歯治療なら、歯型を取った後の作業は歯科技工士に任せるので、効率的です。つまり、レジン修復は、やればやるほど、歯科医が儲からない治療なのです」(岩澤さん)
 患者ではなく医師の都合が優先された結果というわけだ。
 ただ、そこには受け身で医師の言いなりになっている患者側の問題もある。前出の室井さんは、日本とアメリカの患者の姿勢の違いをこう指摘する。
「日本には世界でも希少な『国民皆保険』制度があり、誰もが安く、平等に治療を受けられます。だから“受けられる治療はどんどん受けよう”という意識になりやすい。一方、アメリカは民間保険なので、保険会社が病院側に無駄な治療を避けるように働きかけます。また、高額な保険に加入できない人は、医療費を少しでも減らすために“必要な治療”だけを受けたい。なので事前に“なぜこの医療を受けるのか”をよく考えますし、医師選びも能動的です。『食べログ』のように、医師の腕を評価するサイトさえ存在するほどです」(室井さん)
 貧富の差によって受けられる治療に差がつくアメリカに比べ、誰もが少ない自己負担で治療を受けられる日本人ははるかに幸せだ。でも、そのために受け身になり、医師に言われるがままに「必要のない」「時代遅れ」の治療を受けているのだとしたら…。
 患者である私たち自身も、医療のあり方を海外から学ぶべきなのかもしれない。

→「院長山本コメント」

現代では 歯科医療はどう見ても 日本は海外の医療レベルをはるかに凌駕してしている。

「海外から学ぶ」という謙虚さはもちろん忘れないことに越したことはないが、日本の医療が遅れている だの 間違っている だの という指摘は韓国軍のレーザー照射問題を蒸し返しているようで 私にはそもそも議論にさえなっていないように思われる。根拠ないのに悪意ある表現で言いくるめるのは中国やロシアのようだ。

最初 スウェーデンという国の名前だし 全く体制の違うアメリカという国の名前を出しても 何ら議論の積み重ねにならない。

まして アメリカでは 医者が患者のために良い治療を施そうと考えても 保険会社の 端末の 医療に無知な 素人の担当者が治療費抑制の観点から制限を加えて まともな医療を受けられる国民は高い保険料を支払っているひと握りの金持ちに限られる。それを苦に自殺する医師が多いと聞いている。

そんな国と 今の日本のように 医療資源が豊富で自由な国が比較の対象になるのが間違いだ。
銀歯の奥歯へのインレイという詰め物は そもそも歯科技工士がいない米国ではありえない治療なのだ。日本人の手先の器用さで こうした治療が国内で流通している奇跡!を 時代遅れとしか言えない筆者の馬鹿馬鹿しさ。

銀歯インレイでは顎位も変わらず 接触点も減らない 何しろ 耐久度がレジン充填とは格段に違う。

ひとこと
もし 銀の色が嫌なら 自費でセラミックに交換すればいいだけの話ではないか。
蒸し返すが 米国では セラミックよりレジン充填がはるかに安い治療だから悪徳保険会社指定で施術されている に過ぎないという現実がある ことくらい 皆様方 ご想像に難くないでしょう。

日本では金パラという厚労省指定の金属を使用して たとえ 金パラを日本人と米国人が世界の60%を使用しようと インフルエンザのタミフルを世界の75%もの量を日本国1国で消費しようと 日本のCTの配備が英米の数十倍になっている現実があろうと それだけ 日本の医療は世界基準からすると 国民にとって手厚く欲しいものが簡単に手に入れることができる、という点でバラ色の医療環境はだといえるわけです。

ただ バラ色にやや遜色あるとすれば 医療費が圧縮されすぎていて 本来 高価なものであるにもかかわらず 始終バーゲンたたき売り価格で治療していることで 医者と国民がマヒしているから バラ色だという感覚を失っているだけかもしれない?って思ってしまうのかもしれないですね。

そうすると この記事のように 隣の芝は青い と錯覚して レベルの低い医療への無知をさらけ出す輩も出てくるのかしら・・・。
しかも治療に携わっていないにもかかわらず さも 治療を熟知しているかのような素振りをしていることは この文章こそインチキの証と私は思います。

皆様方に 高い見識 と 賢明な判断力が備わっておりますように!



審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター
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2018年11月12日

審美健康会ブログ 「デュアルホワイトニングがダメ」なわけ



医)審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター
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院長の山本達郎です

当院で施術しているホワイトニング治療は トータルホワイトニングです。

これはホワイトニング治療の正しい流れに沿った治療法で オフィスホワイトニングやホームホワイトニングの単独での治療は 体に安全に早く行う目的のホワイトニング治療を想定した場合 単なるその「過程」に過ぎないからです。

即ち オフィスホワイトニングだけで歯を白くするということを目的としたホワイトニング治療は成立しない可能性が また ホームホワイトニングだけで治療を進めようとすると我々の健康面にフリーラジカルによる悪影響が出る可能性がありからです。

ですから 早く 楽に 安全に ホワイトニング治療を済ませるのであれば トータルホワイトニングしかない と機会がある度に述べているのです。

ところで
当院で行っているトータルホワイトニングに似た言葉にデュアルホワイトニングというものがあります。

実は デュアルホワイトニングという名称を使用して かつて自分が専門家向けに論文を書いたことがあり、

(※ 「ディアル・ホワイトニングとスピード・ホワイトニングの活用法」医歯薬出版 歯界展望8月号 2005年という専門家向けの論文を書きました)

以来 この用語が歯科界で使用されている経緯があります。自分で命名してしまったことに忸怩たる思いがあり 今となっては そういう用語を使用してしまい、歯科界を混乱させていることを後悔しています。 

上記の論文を出したときの状況を振り返ると 

当時は ホワイトニング治療には ホームホワイトニングでやるか オフィスホワイトニングでやるか という稚拙な二元論しかなかったのでした。

私のホワイトニングの師匠に当たる歯科医師でさえ(彼はオフィスホワイトニングを嫌っていたので)ホームホワイトニングの優位性に固執してばかりしておりました。ですから ホワイトニング治療を行うときに オフィスホワイトニングを行ったあとにホームホワイトニングを行うという 現在のトータルホワイトニングの治療コンセプトが存在していなかったのです。

私はまず こうした古い考え方を修正する!ことを 最初の目的にしようと考え 臨床医たちの頭で分かりやすい「デュアル」ホワイトニングという用語を使用してしまいました・・・。

このときでも 私は元々 トータルホワイトニングのつもりで提唱していたのですが、この治療の効果がずば抜けて高いことがわかり 言葉が独り歩きしてしまう事態になってしまいました。歯科医師たちの中には 治療の内容に対する検証もなく ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングをプログラムもなく まるでコスメのように扱って 「定期的なメインテナンスでオフィスホワイトニングをやりましょう!」のようなトンデモナイことをはじめてしまいました。本来 歯の健康を守る立場の歯科医師たちが 自分の利益を優先して歯科治療の質を考慮しない態度に失望を隠せません。(〇〇〇〇エッセンスをはじめ幾つかのホワイトニングサロンです)

オフィスホワイトニングはホワイトニング治療の最初に1回行えばそれで十分なのです。頻回に繰り返すと歯のエナメル質にダメージを与える可能性があることは論文でも明らかになっています。
逆に オフィスホワイトニングを最初に行うことで その後のホームホワイトニングは 本来 亀のようにのろいものが ウサギのように早く作用するようになるのです。これにより我々はフリーラジカルによる問題点を最小にすることができます。

結局 ホームホワイトニングで3−4か月かけて歯を白くしなければならなかった症例が トータルホワイトニングで行うことによって ほんの数週間で終了し しかも 長期的に歯の白さを維持できるというメリットが生まれます。

今更な観がありますが・・・ デュアルホワイトニングという間違った用語 そして 間違った治療法が いつか消え去ることを祈るばかりです。


医療法人 審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター 
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posted by 達さん at 11:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月09日

審美健康会ブログ オフィスホワイトニング実習コースが終わって



医)審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター
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院長の山本達郎です

今年も10月末に 私が主催し 東京医科歯科大学でホワイトニングの実習会を行いました。
株)ジーシー社のご協力を仰ぎ LED照射器を9台お借りして 大学内会場で行いました。

開始前の受講歯科医師への事前アンケートでは オフィスホワイトニングやホームホワイトニングの単独法でうまくいかないという悩みや 実際に 治療の失敗の原因やその予防に対する不安・疑問などが多数寄せられておりました。

当日 午前中は ホワイトニングを始めるにあたり いろいろな注意点が存在し そうした点を見逃すと患者さんの満足度が得られない、ということを話し 生活歯ホワイトニング診断法による歯の診断と診査法を学んでいただきました。

午後からは2時間40分かけて 実際の治療と同じ形式で 2人一組で オフィスホワイトニングの治療を相互に行っていただきました。
このとき最重要なことはプロテクションになるのですが 私以外に宮地先生、大仲先生にインストラクターをお願いし 完璧なプロテクションを学んでいただきました。

現在 これほど厳しい中身の濃い 実習を行う研修会は世の中にないんです。
これは私の自負心としても言えます。

終了後は みなさん ご自分の歯が白くなって 喜んでおられました。

受講後のアンケートでは

いままでホームホワイトニングのみ行っていたが これからはオフィスホワイトニングも取り入れて患者さんの満足度を高めたい。

患者さんの立場になっての実習は 経験として とても良かった。

明日から自信をもってオフィスホワイトニングができます。

今で 他のホワイトニングを受講していたが 考え方が本当に変わり 大変 勉強になりました。ありがとうございました。

患者さんへの注意事項など細かく教えて頂き参考になりました。ホワイトニングの歯の色が変わりやすい人の歯の特徴など今後参考にしたいと思いました。

などいうことともに 実習会の中身 運営に関しても高い評価をいただき 受講された先生方にも また LED照射器や周辺キットの貸与していただいたジーシー社へも感謝しています。

医療法人 審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター 
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