2018年06月03日

審美健康会ブログ 週刊ポスト2018年6月8日号記事「一生モノと思っていたインプラントに大問題、歯周病で脱落も」への解説

医)審美健康会 山本歯科医院
www.yamamotoshika.com
院長の山本達郎です

週刊ポストがまたしてもいいかげんな記事を書いたもので 口直しの意味を込めて正しいことを書いてみました!

(記事)
 口腔内の問題は、放置すると全身疾患につながっていくこともある。『やってはいけない歯科治療』著者で、“歯科業界に最も嫌われるジャーナリスト”の異名を取る岩澤倫彦氏が患者に知らされてこなかった重大リスクをレポートする。

→「山本歯科医院からのコメント」
岩澤倫彦さんはあえてこういう場で反論する必要もありませんが、歯科に限らず医療全般に対し一面的な言いがかりを記事にすることで生計を立ている輩です。この輩の発言の自由はともかく インプラントを入れることで他の残存歯の寿命が延び、インプラントを入れないことによって顎の骨が著しく吸収し入れ歯でものを噛めなくなってしまっている多数のケースに関し、何のコメントもできないレベルでとても良識ある歯科医師へ物を言える能力があるとは思えないです。

(記事)
 歯を失った患者にとって、インプラント治療は魅力的に映る。チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込むので、入れ歯よりも強く噛めるし、見た目が自然だ。
 インプラント治療は自費診療なので、約30万〜70万円(1歯あたり)と高額な費用が必要となる。中には“一生使える”と聞いて大枚を叩く人もいるだろうが、何年か経過したあとに、それらが全てムダになる事態が起きている──。
 今年5月、スイスに本部を置く、FDI(国際歯科連盟)が、世界各国から24人の歯科医を招聘した。テーマは「インプラント周囲炎」。日本から参加した弘岡秀明氏(スウェーデンデンタルセンター院長)によると、いま、世界中で“インプラントの歯周病”が大問題になっているという。
「インプラント周囲炎は、現在のところ根本的な治療法がありません。進行すると、インプラントを撤去するしかない。年内にはFDIから診断基準などが出ますが、インプラント治療を行なっている歯科医にもこの“病気”を理解していない人が多く、患者にも情報が伝わっていません」
 インプラント周囲炎は、細菌感染や過重負担の結果、インプラント周囲の骨が溶ける症状。自覚症状がないまま進行するのが特徴で、悪化するとインプラントを支える骨がなくなってしまう。原因は、歯周病と同じくバイオフィルムによる感染が有力視されている。予防方法は、専門性の高い施設での定期的なメンテナンスと、患者自身による毎日のセルフケアだ。
「感染を防ぐには、インプラントが検査しやすい上部構造であること、そして人工歯が取り外し可能なネジ止めであることが重要です」(弘岡氏)

→「山本歯科医院からのコメント」
弘岡さんが歯周病の専門家と自負するのか勝手だが、なぜか日本の歯科医師の中で北欧に歯周病の勉強に行くと 行っただけで 帰国後 歯周病の専門家になれる というブームを作った方です。国内で歯周病の専門ライセンスを取る勉強・研究しているものからすると鼻つまみ者です。
弘岡さん本人は歯周病関連の記事を商業誌にマメに記載されるが 自院での診療の中心は自費しかやらないのでインプラントが中心になっています。実情と記事の内容とは矛盾しており 当院にも弘岡先生の「困ったトラブル症例」が来たこともあり 改めて 週刊ポスト編集部の人選能力のお粗末さが浮き彫りになる。

(記事)
高齢者のインプラントは「諸刃の剣」
 インプラントには様々な種類、メーカーがあり、玉石混交となっている。選択を間違えると、悲惨な老後となる可能性があることを知るべきだ。
 インプラントの構造は、大きく二つに分かれる。「ワンピース型」は、フィクスチャーと呼ばれるチタン製人工歯根と人工歯を固定するアバットメント(連結部)が一体となっている。製造販売元のA社は、『オペが一回で完了、時間と治療期間の短縮、テクニカルエラーとコストの軽減』と宣伝。費用も10万円台からあり、格安インプラント・クリニックで多く使用されている『早く、簡単、安い』タイプだ。
 一方、「ツーピース型」は、フィクスチャーとアバットメントが独立した構造。手術は2回に分けて行なわれ、3〜6か月の時間が必要。『遅く、面倒、高い』と言える。インプラント治療の権威である、小宮山彌太郎氏(ブローネマルク・オッセオインテグレイション・センター院長)は、こう指摘する。
「ワンピース型は、過大な力が加わった時、フィクスチャーに直接負荷がかかるので、最悪の場合、フィクスチャー本体が壊れたり、骨との結合がなくなって、撤去しなければなりません。これに対してツーピース型は、過大な力に対してアバットメントが安全弁として壊れ、一番大事な部品であるフィクスチャーと、周囲組織を守ります」
 重要な点が高齢者になった時のリスクだ。認知症になって、自分で歯の手入れができないと、インプラントが凶器になる可能性があるのだ。
「介護施設に入っている認知症の高齢者は、ワンピース型の土台だけが二本飛び出して、反対側の歯茎を突き刺してしまい、血みどろになっていました。ツーピース型なら、アバットメントを外すだけで解決できるので、こんな悲惨なことは起きません」(小宮山氏)
“インプラント治療は、手術が終わってから始まる”と言っても過言ではない。専門的なメンテナンスを受けていないとしたら、インプラントを失う可能性がある。すぐに専門施設に相談すべきだろう。

→「山本歯科医院からのコメント」
記事の中にもあるが インプラントには様々の種類とレベルがあり、精密性と過去からのエビデンスを蓄積し、トラブルが発生しても保証をかけるメーカーもあれば およそ工業用ネジ以下のレベルしかないのに一流メーカーと並ぶなどと詐称するものも存在している。自分の体の中に入れるものはできれば厳選して最高レベルのものにしたいと私は思うが・・・。インプラントの原料?となるチタンの棒は日本製がほとんどなのだが、これをアジアや中南米の国が「インプラント仕様」に加工して 1本あたり価格として数千円で世界に還流させているのが実情である。滅菌の徹底や製造過程の精密さはかなり危ない。しかし安いので格安インプラント施術歯科医院ではこれらを「インプラント」として日本国民に売りさばいている困惑する実情があるのだ。
インプラントといえば 「ストローマン社製」が一番 なことはわかっていても コストが桁違いに高いため 治療費支払に躊躇し“水は低きに流れる”原理でそうした格安にインプラントに飛びつくと 金属アレルギーを起こしたり 部品が適合不良だったり メーカー保証が皆無だったり そもそも不良品だったり・・・してトラブルに被る事例は今でも後をたたない。この点に限って言えば 週刊ポストや岩澤倫彦氏の指摘は正しいかもしれない。

しかし 本来50−60万円はかかるインプラント治療を もし15万で入れられたという時点で あなたはアウトだと思う。自分の体の中に爆弾を抱えてしまったことになる。それは自己責任ですよ。それこそ週刊ポストが喜びそうなネタを提供するだけと思う。


お金の価値判断が必要な方にもう少し説得力あることを付記しよう。
道を走っているタクシーの原価と一本のインプラントの原価を比較してみましょう。

すると車一台はインプラント1本分の約1.6倍で作れていることになります!

しかも車はいったい何年間乗り回すのだろうか? 7年間だろうか? 同じ車に10年以上も乗り続けることはめったにないのではないですか? 一生乗り続けることなど考慮せず、数年おきに買い換えるんじゃないだろうか?

そう考えると 一生もつかもしれないインプラント治療はそれほど高いものではないことに気が付かないだろうか?

posted by 達さん at 20:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする