2017年11月14日

審美健康会ブログ 週刊現代「歯は絶対に削るな」記事のウソについて


医)審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター
www.yamamotoshika.com
院長の山本達郎です

週刊現代「歯は絶対に削るな」という記事がでました(トホホ・・・)

一言でいうと
あの“癌を取らない方がいい!”との賜った元慶応大学医学部の近藤誠医師とダブります。
近藤医師は医学界から猛烈な批判の嵐に晒されていますが、結局のところ 科学的な診断の基準を医学界に示すことができないことから “身勝手な論理”  “民間宗教” “ウソ” と言われて袋叩きされているわけですが それも仕方のないことでしょう。

さて
話を戻し 件の「歯は絶対に削るな」の小峰一雄歯科医師ですね・・・
患者さん皆様へ
小峰一雄歯科医師の治療法をわかりやすく説明します。

小峰一雄歯科医師は 歯が虫歯で歯が欠けたり割れてしまっていても、あるいは歯髄炎(歯の神経の病気)という不可逆な病気になってしまっている患者に対し、ドックベストセメントという薬(いわゆるセメントではないですね)を塗布するとこれらの疾患は治癒する、と考えています。
そして
「治療の常識は変わった!」と述べています。
記事の見出しは以下のように続きます
・削るとより悪化する
・「神経を抜く」は絶対NG
・削りたがる歯科医がいる
・脳が一気に老いる
・糖質を減らす
・海藻で歯が強くなる

ここで少し整理したいのですが
小峰一雄歯科医師の云う治療 と 一般的な予防歯科・メインテナンス あるいは MI(ミニマルインターベンション:歯をできるだけ削らない治療)とは全く違う話なんです。

小峰一雄歯科医師は予防をするとは言っておりません。ご自身からの啓蒙したいという欲望はあるのかもしれませんが 歯科医療では 患者さんと対面しての衛生指導が切り離せません。歯科医師が一方的に頭の中で「俺はいいことを考えているんだぞ」と思っていても それを患者と相対した場面で「どうやったら今の病気を克服できるかを指導する」ことが必要になります。

同時に MIでもないです。何故なら 虫歯を削りません。強いて言えば ドックベストセメントを歯にできた虫歯の残っている穴にいれやすくするために“健康な歯の部分”を少し削る・・・「だから削ると悪化する」とは自己矛盾している気がしますが・・・

話を少し進めます。
肝心の 
「ドックベストセメント」とは果たしてそうしたこれまでの歯科治療を果たして覆すものなのか?
ということです。

そもそもですが ドックベストセメントというのは米国で19世紀にその原理ができて 製品として1990年代から歯科界に出始めました。
ドックベストセメントの成分は銅です。銅は緑青ともいわれるように毒性があり、これが歯の虫歯菌に対する静菌作用(毒作用)を発揮する結果 虫歯の進行をストップさせしまいには虫歯菌をこの毒で殺してしまうので、虫歯が治る・・・というストーリーです。

日本人はけっこう米国好きなせいもあるのですが アメリカ製品に関し盲目的な部分がありますよね。マックが好きだったり スタバに嵌ったり・・・。
小峰一雄歯科医師が米国好きかは、私は存じませんが そもそもドックベストセメント自体は真新しい治療ではなく ましてや 最新の治療法と週刊現代が騒ぐにしては時間的に色あせてしまっていて 敢えて言えば かなり古臭い民間療法に通じるやり方とも思えます。
もし1990年代に 米国で発売され その治療法が正しいのなら 既に今頃虫歯治療の基本中の基本は ドックベストセメントだ!とされているのではないかしら?

それが なぜ 今になって????って思いません?

そうなのです 学会レベルだと全くこの治療法は相手にされていないのです。研究レベルでは 生体に対し為害性が高いとは認められない くらいの評価です。毒にも薬にもならない、これが学会でのドックベストセメントへの評価なのです。

虫歯菌は好気性菌 つまり 酸素のあるところで繁殖するので 酸素の流入を遮断する=虫歯の上に何でも良いのでカバーを載せて酸素を遮断さえすれば理論上は虫歯の進行をある程度止めることが可能なはずです。

そうしたカバーが永久に外れない ならいいんですけど 虫歯になっている歯は既に強度的にかなり脆くなっていて割れやすい また 虫歯エリアにはカルシウム成分が破壊されてほとんど残っていないので力がかかるとカバーが陥没して壊れてより大きな穴が歯に開く、ということになります。

ですから 正しくは虫歯になっているエリアは除去して残った部分を何とか上手に設計して他の材料で歯の形を復元することがずっとベターだということになります。

小峰一雄歯科医師は 今回 久しぶりに週刊誌の取材を受けて舞い上がっていらっしゃったのではないでしょうか?

虫歯にしても歯周病にしても 今までもたくさんいろいろな薬剤が出てきました。

カリソルブ ペリソルブ 3ミックス ヒールオゾン・・・よく調べてみるとどれも菌を取り切れていないことはわかっています。

小峰一雄歯科医師のウソについて少しご理解いただけたでしょうか
そんな上手い話があるわけないじゃない。 
ほとんど振り込め詐欺みたい(^^)


医療法人 審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター 
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posted by 達さん at 11:51| Comment(0) | Blog | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする