2016年02月28日

現代インプラント考

医)審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター
www.yamamotoshika.com
院長の山本達郎です


歯を失ってしまった方が「次にどうするか?」

を考えるときに 通常は2つの方法を選びます。

1つ目 は ブリッジ
そして
2つ目 は インプラント

 ブリッジは失った歯の周囲の歯を削りその歯を支えにして前に近いかみ合わせを再建する方法で、外科処置ではないため受け入れやすく理解しやすいと思います。問題点は、ブリッジを支える各々の歯の本来もっている「性格」が異なることから 違う性格を互いに一体化させてしまうことで 顎全体という視点で考えた場合 本来固有の歯の動きが制約されて 長い目でみると 壊れる可能性があるということです。ブリッジを装着した方は それを長持ちさせるために ナイトガードという夜間用のマウスピースを装着した方がいいと私は思います。

 さて ではインプラントという治療法はどうなのでしょう? 人により向き不向きはあるのでしょうか?

私はここまでインプラントの臨床を20年以上やってきました。そうした経験より 考えることは インプラントという治療は 総合的な診断力と精密な診査基準 そして 宿主(患者さんのこと)の栄養状態・健康状態(=患者さんの健康状態および骨の状態・生活習慣)に依存する、ということです。

わかりやすく言うと 糖尿病などでHbA1cの値が7を超えていたり、タバコを日に10本以上吸う方(WHO基準でヘビースモカーです)など 体や骨が弱っている方や体の基礎体力のない方(栄養状態の悪い方)は インプラントのような体内と体外をつなぐ構造をもつインプラントは向いていない、と思います。

私はそう考えていますので 当院では喫煙者には ほとんど施術しません。喫煙者のインプラントの予後を追うと 健康体の方より 30%落ちるというデータも出ています。現代の先端的インプラントではまず失敗例は存在しないので このマイナス30%のデータはかなり異常のものと考えられます。
また、骨粗しょう症治療薬を数年にわたり服薬されていたり、抗がん剤として注射されているケースでは抜歯とならびインプラント治療上は最大限の警戒を払う必要 あるいは 治療計画自体をインプラントから他のものへ変更することがよくあります。

 では 普通の人間ではインプラントはどう評価されているのか、ですが 身内の話で恐縮ですが自分の両親には、かなり初期のタイプのインプラントを入れてみましたが 母親は死ぬまでずっとそのインプラントで問題なく噛んでいましたし 父親も施設に入っていますが 自分の歯が抜けた以外は口の中に関しては問題が生じません。
振り返ってみても・・・自分で入れたインプラントが正直 抜けた記憶ってないです(^^)

一言でいうと インプラントが抜ける心配いらないです。そんなことよりご自分の歯が抜けないかを心配してください。


このブログでも再三 書いていますが もう昔のことですが NHKが朝昼晩とインプラントバッシングを過剰に報道した時期があって その記憶をもっている方がいて その拙い報道があったという記憶だけで、その報道の問題点を全く理解していないけど 何となく「インプラントにはいいイメージがない」という方もいます。

 直接はインプラントとは関係なかったのですが、ちょうど時期が悪かったのです。
自民党小泉純一郎首相の時代に 保険医療費が激減し 歯科界は凍り付いて一部の先生たちはインプラントで減った収入を少しでも上げようともがいた時代がありました。
医療者は医院の維持のために無理をした方も少なからずいたのです。親知らずさえも抜いたことないのにインプラント手術をする・・・、いくら苦しいからといってもそれはおかしいです。そんな輩までインプラント始めたんです。そうしたら上手くいかない症例だって出るでしょう(患者さんには迷惑な話です。)
でも、それだけ医院の経営が転落したのです。ですから、インプラントがどうか?という問題点は、たくさんある問題の1つに過ぎなかったのです。
医療という人件費により回っている組織に対し 安定化をもたらせる社会環境を整理しなければならなかったのです。ちょうど 福島県立大野病院産婦人科事件の時代とぴったり重なります。

NHK報道のおかげで、インプラントを診療の柱にしていた歯科医院はバタバタ倒産しました。また、診療の片隅でたまに扱っていたインプラント治療も、中止してしまった歯科医院も多く インプラントブーム?は去った感があります。
保険診療に対する冷遇は民主党政権に代わっても ほとんど変わっていません。けれどもZAITENのようにマスコミは何か面白いネタはないか?と 書き続けた結果 一部の患者さんの増長を招き 「モンスター患者」 の生産に大変貢献しました。

 さて 脱線しかかっていますが 話を戻します。

 今のインプラント治療の現状を一言で言うと、NHKによって鍛えられたせいか?インプラントはさらに進化を遂げ形態も機能も自分の歯と同じになっています。
何処にインプラントが入っているのかわからない。
自分の歯と同じに(場合により それ以上に)しっかり噛めます。手入れは、普通に歯を磨いてしっかり固いものが食べられる − 自分の歯と同じ − です。特に、何も自分の歯と変わらないです。

最近では インプラントに際しての診断は CTでの診断が必須となり それによって 手術計画は術前に確固たるものに決まってくるようになりました。本来“腫れない痛まない”というインプラント治療ですが かつてのフィルムレントゲンでの診断の時代から3D画像による診断時代へ変化したことで ミリ単位で手術診断し 安全で最短時間の手術が可能になりました。通常のケースでの インプラントの埋入では 手術時間は1本あたり3−5分程度です。

本来のインプラント手術はとても患者さんにとっても術者にとっても楽ですし その後の処置もそれほど辛いものはありません。インプラント手術の安全性は、かつてNHKで批判されたのとは全く様相が一変し 本来異種業界であるはずの金融流通業界からも安全性が評価されおり、他の医科系手術よりも格段の信頼度を得ています。

ただし インプラントにはたくさんの種類があります。当院では、世界最高と称される 唯一1種類 のものだけを用いています。そして、ネジ1本に至るまでそのメーカーの純正製品を頑固に用います。
そのための問題点はコストです。これだけは、やはり患者さんにご負担をおかけすると思います。ですから、値段の安いインプラントを希望される方は どうか 韓国製や中国製のインプラントで施術する施設をお探し下さい。当院では、そういうインプラントは全く使用しておりません。

実際に インプラントをされている方はホント多いんです。当院に初診で訪れる患者さんもすでに他院でインプラントをされている方は日常的にお会いしますし、当院の患者さんでも一家でインプラント装着されている方も何組かありますよ(^^)

インプラントには禁忌的なケースが必ず存在します。歯が無くなったら、インプラント治療が最善だ! とは言いませんが 治療費もかなりかかりますから十分な診査と費用負担にはあらかじめよくご計画ください。

歯科医師の本音で言うと 診断基準もはっきりしてきましたし インプラントのクオリティーは格段に上がりました。私自身 入れたインプラントが抜けるという気がしません。 また 審美歯科では セラミックの強度 ジルコニアの進化 に伴い とても治療しやすい環境が整ってきました。患者さんが こうしたいな!と思うことが お互いに無理しなくても実現できる時代がきています。

医)審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター
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posted by 達さん at 17:39| Comment(0) | Blog | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする