2016年01月18日

歯が薄くなるはなし


www.yamamotoshika.com
医)審美健康会 山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンター
院長の山本達郎です。

“年とると歯がすり減る” というはなしをよく聞くと思います。

噛みしめや長年食べ物をかみ続けているわけですから いくら歯が固いと言っても 当然 摩耗してきます。
ですから 経年的に “歯がすり減る” ということは理解しやすいですね。

では “歯が薄くなる”ことがある それも高齢者ではなく 比較的 若い方でもそうなる と言われると 如何でしょうか?

ケーキ屋さん?? 黒酢が好きな人? スポーツドリンクばかり飲んでいるひと?・・・いろいろと想像してしまいます。
歯が薄くなること と 虫歯になりやすいこと は違います。

確かに ケーキ職人の方だと 職業病なのかな?と私は思い 診察しているときに「お気の毒に」と思いますが これは歯の表層がミュータンス菌で壊されて溶けるケースです。同様に 健康に良いと 鵜呑みにして 黒酢を飲む習慣をもってしまった方の大半は歯が凹んでしまうほど 溶けてしまう方が多いです。さらに ポカリスエットなどのスポーツドリンクは野外で運動する方にはなじみ深いものかもしれませんが 歯表面の脱灰を招き 白濁が起きたり     凸凹になって本来触っても滑らかなはずのエナメル質がザラザラし こういう方だと お口の清掃でスケーリングすると (脱灰=虫歯なので柔らかいせいで 本来 スケーリングで歯にダメージは絶対に出ません)歯の表面に穴が開くことさえあります。

ちょっと脱線しましたが 私の「歯が薄くなる」というのは 上のように歯が溶ける、ことではなくて 歯の表層のエナメル質が薄くなるという場合のことです。

解剖学的には エナメル質はカルシウムでできたアパタイトによる積層したレンガ造りのような構造をしています。この下にはコラーゲン繊維(タンパク質)を多く含んだ象牙質という部分で歯は構成されています。

歯ブラシを強く当てて横に動かす方だと 時折 歯が凍みてきて痛くなることがあると思います。ご存知 知覚過敏 の症状です。

こうなるそもそもの原因は歯の解剖的な問題に起因します。

エナメル質層が歯頚部(歯の付け根)付近になると 徐々に薄くなってきます。歯頚部を境に、歯根ではエナメル質がセメント質という層にバトンタッチするからです。歯頚部ではエナメル質が薄くなっているので、薄いレンガが剝がれてしまうと知覚を有する象牙質が露出してしまいます。これが知覚過敏の原理です。
しかし 知覚過敏は歯磨きの強さ以外に アブフラクションという噛み合わせに起因するエナメル質の欠損という問題によって起きていることが解ってきています。
食い縛りが強かったり 歯ぎしりがあったりすると 必ずアブフラクションが起きてきます。つまり 咬合の問題によって 歯の歯頚部が壊れる=レンガが剥がれて“薄くなってくる”という現象が生じることになります。

更に 注目すべきことは こうした咬合の問題があると エナメル質全体が以前よりも厚みがなくなってくる、ということなのです。
特徴的なことは ホワイトニング治療でわかります。

ホワイトニング効果の上がらない 遅い 患者さんたちのグループがいます。このグループは歯を白く見せる効果を生むエナメル質が薄くなってしまい ホワイトニング治療しても歯をなかなか白く見せることができなくなっているのです。加えて エナメル質が薄くなってきていますから、飲食時に着色が象牙質へ浸透しやすくなるせいで 治療前に着色物質を豊富に抱えてしまっており、薬剤で分解する色素量が多いせいで 早期でのホワイトニング効果は上がらなくなってきます。

エナメル質が薄くなってくるようなケースは比較的若い方たちでも とても多いです。 
咬合の問題点があるグループの方々のお口の問題点としてよく遭遇するのは
1. 歯が凍みる
2. くさび状欠損(知覚過敏)ができる
3. 歯周病が進む(咬合性外傷)
4. 歯の隣接面のカリエス
5. 根尖病巣
6. 歯冠破折
7. 歯根破折

特に7は即 歯を失う事例となるため 警戒しないといけません。咬合を診てもらい 警戒しなければならないケースではナイトガードというマウスピースを作ってもらい 夜間の装着をする習慣を早めにしておくことが肝要です。


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posted by 達さん at 00:02| Comment(0) | Blog | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月04日

元々 歯が白いひと 歯が白くないひと の話

若くて笑顔がすごく爽やかな方を見かけることがありますよね

でも 若い方なのに歯が黄色く見える方もいますよね。あと 徐々に高齢になると歯の白い方はいなくなってきます。

なぜでしょう?

歯が白く見えるのは表面のエナメル質という層が分厚くなっていると白く見えることが多いです。反対にエナメル質が薄くなってくると、飲食物の着色成分が歯の内部(象牙質のこと)に貯まって、いっそう色の濃くなったように見えるようになってきます。

では エナメル質が薄くなるということはどうして起きるのでしょうか?

原因1 歯ぎしりや食いしばりのせいで歯の表面のエナメル質が継続した微少な破壊・破折が続いた結果 厚みが徐々に薄くなってしまう場合

原因2 食酢の習慣 あるいは 齲蝕の傾向が高い(飲食)習慣のせいで 歯の表面のエナメル質が溶けだしていき 結果的に厚みがなくなっていく場合

この2つが主な原因です。例外的に 小児のときにお医者さんからもらった
飲み薬で変色を起こし歯が黒く見えるようになったケース(テトラサイクリン変色歯といわれます)もあります。

 これ等の原因がある方が ホワイトニングをしたい!と考える場合 一般的に治療終了までの時間がかなりかかることが考えられます。
 普通の色の方が治療開始で1週間 のものが上記の例では2−3か月かかることが多いです。これは 「歯を白くさせる原理」 と 「歯が白く見える原理」 とは異なる点によって 差が生じることなので時間がかかる方の場合も山本歯科医院では、あらかじめ治療日数の概略をお話ししておきますから それに従って 治療期間の目安を予定しておいてください。

 これ等のように 元々の歯が黒く見える場合であっても トータルホワイトニングで施術すると 治療期間が三分の一で済み 早く終わることができます。また 山本歯科医院で用いるオフィスホワイトニングは ズーム あるいは ティオン という強力なシステムですので ビヨンド とか ルマクール のような治療効果の低いオフィスホワイトニングの装置を使う他院とは 違いますよ。是非 お試しください。 

http://total-whitening.up.seesaa.net/image/main_img-thumbnail2.jpg?1451863650568

posted by 達さん at 08:28| Comment(0) | Blog | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ホームホワイトニングの功罪

ホームホワイトニングのシステムが厚生労働省の認可を得て 16年経ちました。あれから やり方が変わったり進歩している・・・ということは残念ながらありません(^^)
ホームホワイトニングでは、現在は過酸化尿素という物質が基になった薬剤がほぼすべてで、これをカスタムトレーという薄いビニールのマウスピースに入れて歯に数時間装着することで歯を白くさせる ということになっています。
ホームホワイトニングはカスタムトレーを作ってもらい、価格の安いホームホワイトニング剤によって 基本は自宅で(自分で)行う治療なので 治療費が安いというメリットがあって 歯を白くしたいと考える方では とても受け入れやすい治療だと思います。
ただし ホームホワイトニングを開始してみると 皆さんが自分の歯の色が白くなった!という変化を感じるのは 早くても1週間程度かかるのではないでしょうか。
やった分だけ白くなるだろう!と考える方では、最初の2、3日で全く効果が出ないと 「私の歯は白くならなくて ダメなのか」「この薬は効かないの?」と感じてしまうかもしれません。
こういうふうに 治療開始早々に効果が上がらないと 患者さんも歯医者さんも困惑することがあるのが ホームホワイトニングなのです。もちろん真面目に1週間2週間・・・と継続すればとてもきれいに白くなるとは思いますが。

さて、ホームホワイトニングで もうひとつ気にしなければならないことがあります。それは 先ほど示した過酸化尿素(過酸化水素も同じです)という物質についてです。
この薬自体には為害性はありません。安心してください。それは厚生労働省も認めていますので、大丈夫です。問題は その先なのです。ホワイトニングは、過酸化尿素が活性化してフリーラジカルという周囲組織を酸化させてしまう物質が歯の着色物質を酸化して無色化する・・・という筋書きです。このとき フリーラジカルは歯の着色だけではなく 口から薬が溶けてあなたの体に入り あなたの体全体を酸化する!のです。体が酸化する、とは 組織が老化し痛むことを指します。あの バターよりマーガリンが体に悪い!という話がありますが まさにそれと同じ原理で体に悪いのです。ですから、ホームホワイトニング剤は本来長期で用いると その安全性に関しては 、学会専門誌でも保証できないとされています。

この2つの臨床上の問題点がホームホワイトニングの欠点です。臨床的には、ホームホワイトニングもオフィスホワイトニングもそれほど治療効果に差はないため 山本歯科医院では 皆様方のホワイトニング治療をできるだけ「早く楽に安全に」行うために ホームホワイトニングの期間を最小にしたトータルホワイトニングでやっています。このおかげでホワイトニングの治療速度は従来のホームホワイトニングの3倍の速さで終われます。言い換えると 体によくないホームホワイトニング剤の摂取を3分の一に減らせる 体に与えるダメージを現在できる最小限に留めることができる!という大きなメリットがあります。

これは私が提唱している トータルホワイトニングという手法で 今では オフィスホワイトニングシステムを取り入れている歯科医院ではほとんどのオフィスで行われているのではないでしょうか?あのホワイトエッセンスやティースアートのようなデンタルサロンでも 真似て ルーティンになっているようです。 


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posted by 達さん at 01:31| Comment(0) | Blog | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする